ここ10年ほど続けてきた国内、国外の旅行を順不同ですが少しずつ思い出しながら振り返ってみようと思います。 デジカメを使い出したのは10年くらい前からですから、それ以前の写真はアルバムに貼ってある写真をスキャナーでコピーしたものをのせます。デジカメに比べると画素数がぐんと落ちますので映像が荒くなりますが、これはやむをえないところです。 |
ローマへ 2004年9月 |
ローマへ旅をしたのは2004年9月 朝日サンツアーズの《美の旅シリーズ》「秋のローマ徹底案内 10日間」というツアーに参加してのことです。 目的はバチカン美術館のシスティーナ礼拝堂の拝観ですが、この旅では普通の観光ツアーではあまり行かないエトルリア人の墓所とか「オスティア・アンティカ」という紀元前4世紀のローマの城塞都市などを現地のガイドの案内で歩きました。 先日たまたまNHKのBSの番組でエトルリア人の墓所群のあるチェルベテリやタルクイニアを詳しく案内する番組があり、その時には「あ〜あ、お墓ばかりこんなに見せてもらってもね〜」とぼやいていたのですが、起源前4世紀という気が遠くなるような昔にもう人類は文化というものを持ち、死者を丁寧に埋葬するということをしていたことを知り、もっとまじめに見るべきだったと反省しました。 エトルリア人は夫婦が平等であったということも興味深い話でした。その後は女性の地位というのはずっと下位にあった時代が長いのですから。 |
旅の行程の三日目にバチカンに案内されてサンピエトロ大聖堂、システィーナ礼拝堂、美術館などを見ました。 このバチカンがローマの中の一つの国になっていることは世に知られていますが、キリスト教がヨーロッパでいかに大きな力を持っているのかという事を改めて実感できます。 入り口には昔と変わらぬ衣装を着けた衛兵がたっていますが、これがスイス人で、背の高さ、容貌など高い基準をクリアして採用された人なので思わず見とれてしまうほどいい男です。 システィーナ礼拝堂の天井画やサンピエトロ大聖堂の祭壇など、有名なものを実際にこの目で見ると確かにすごいと思うのですが、もう何度も画像などで見ていることが多いのであえてここには載せないことにします。 よく、園芸店などで見かける松かさの飾り物はこのバチカンの中庭にあるピーニャ(松かさ)のコピー品であることを知りました。 ローマには松の木がたくさんあります。有名なアッピア街道にも松の並木があり、レスピーギの「ローマの松」はここを表した曲で有名ですね。 この街道がローマ時代に築かれた大切な交易の道だそうです。 ここを馬や馬車や荷車、そして遠征する兵士が通ったという歴史を思い起こさせる道でした。 どこへ行っても歴史の重さを感じさせられるローマです。 |
ローマで見た遺跡あれこれ |
カラカラ浴場遺跡 | ヴィラ・アドリアーナ | コロッセオ | オスティア・アンティカ |
ローマの街角 で |
今までずいぶんとヨーロッパ、アメリカなどの都市を見て歩きましたが、どこが良かったかと聞かれれば私はローマと答えます。 フィレンツェもパリも魅了されましたが、歩いていて一番面白かったのはローマの街です。 石畳の道、入り組んだ小路、街のあちこちにある噴水、そして人懐こいおじさんたち。 疲れれば気楽に座れるカフェなどなど。 テヴェレ川 おちゃめな野菜カッター売りのおじいちゃん サンタンジェロ城 ローマの路地 |